1月7日 農民運動富山県連合会(農民連)の旗開きで「今年の餅はおいしかったわ~」と褒められましたが・・・・ 産直運動で野菜や米を届けている新日本婦人の会の方も招待していたのですが、参加された方から「暮れに届いた餅がおいしかった、私だけじゃなくてみんなそう言うとられるわ」との事でした。滑らかで柔らかくて舌触りが良く、とにかくおいしいのだそうです。産直の担当者に確認したら、やはりその餅の元は我が家で栽培した新大正糯だそうです。「ほう、なるほど、そうなのか・・・」 心当たりはあるのです。我が家では、毎年十二月三十日に餅つきをすることにしているのですが、昨年末の時はちょっと様子が違っていたのです。蒸したもち米を臼にあけて、いきなり杵を振り下ろすと米が方々に飛び散って大変な事になるので、初めのうちはグニャグニャとすり潰すようにして米粒どうしが引っ付き合うようにしないといけません。これが結構力と持久力が必要なのですが、昨年のはあまりに簡単につぶれるので「おやっ?!」と思っていたのです。一昨年から長女の婿さんも手伝ってくれるようになりましたが、こんなに軽かったっけ?と驚いていたでしょうか?それとも経験が少ないのでこんなものかと思っただけかな?それはともかく、つきあがった後もいつもと違っていました。あまりにぐんにゃりしていて臼から外に移そうとしても、しゃもじから餅が滑り抜けて「な~んでっきんわ!こんなこと初めてやわ!」と、経験豊富なはずの母が大騒ぎだったのです。これがこんなに評判になる美味しさの秘密だったのでしょうか? しかし忘れてはいけません。私の出荷した新大正糯は、刈り取り遅れのための発芽米混じりで三等を頂戴した代物だったのです。お蔭で当てにしていた額よりかなり低い価格での販売になってしまいましたが、それが絶賛される美味しい餅の原料?「今年もまたあの美味しいお餅を届けてください」などと頼まれても、そのためにまた刈り遅れの発芽米の三等を栽培するなんてことは・・・