1月16日 農民運動全国連合会(農民連)の全国大会に参加して来ました。会場は東京大田区、三日間の日程なのですが、必ず素麺製造の最盛期と重なるため、私は一日だけの日帰り参加となります。
北陸新幹線の開業でこういう参加の仕方も違和感が無くなりました。朝七時半過ぎに家を出、晩の十時過ぎに帰宅であれば、高岡に出勤し仕事帰りにちょっと一杯ひっかけてきた時とほとんど変わりませんから。右手に焼き菓子の入ったお土産袋をぶら下げているところが「普通」ではありませんが・・・
一面の銀世界から出発ですが、進むほどに雪原の厚みが増していきます。ところが、ちょっとうとうとしていて紙コップに残っていたコーヒーがすっかり冷めてしまった頃には、快晴の光の中に土の田畑の広がりが続き、しばらくするとコンクリのビルの連なりしか見えなくなります。窓から飛び込んでくる風景が劇的に展開するので、この季節の二時間余りの移動は飽きません。
一日の参加なので、来賓の挨拶と執行部からの報告を聞くだけでしたが、昼食直後の開会にもかかわらず、不思議に睡魔との苦闘に悩まされることはありませんでした。特に抑揚を大きくしたり、冗談をふんだんに混ぜたりということの無い「真面目な」報告でしたが、いつにもまして新鮮に聞こえたのです。
改めて毎年の土を耕すこの仕事が、単に生きるために金を稼ぐための生業でなく、地域や国のあり様を支えていく背骨のようなもので、そのようなものとして向き合っていくことの大切さという事を考えさせられました。周りの皆さんと思いを共有しながら、楽天的な農業を続けていきたいものだなと。