複数品種のたね籾を混じらないように管理するのは難しい【きんごの日誌・3月19日】

2017年03月19日 07時14分56秒 by

3月10日 苗作りの相談をしました。

種もみを水に浸して眠りから覚ます作業は三月末から始まります。近所の仲間の皆さんと大門営農組合の分を共同で作るので結構の枚数になるはず、しかも今年から新しい品種の苗も作るし、しかも作業は選挙期間を前後でがっちり挟み込むタイミングになります。早く相談をしないとと気持ちだけは焦っていたのですがようやく集まっていただいて段取りを確認することができました。

例年の事だからと簡単に考えて居ましたが、皆さんの今年の作付計画を総合してみると相当注意をしないとややこしいことになる年だと分かりました。全部で三千枚ほどの箱苗を作らないといけないのですが、一回の種蒔きでは一千二十四枚が上限です。十六段に積んだ苗箱の山を八つ並べたパレットが八枚育苗機に収まって一回となるのですが、三回で済ませるためには同じパレットの上に二品種の苗箱が載ることを避ける事は出来ません。そういう事が何回か起こってしまいます。

品種が混じらないように管理することは、頭の中で考えればとんでもなく簡単な事のように思えます。実際難しいことでは無いのですが、何人も集まって作業をすると「あれれ?」と起こっている事態の意味が分からなくなることが稀にあるのです。実際昨年、さほど込み入った事態では無かったにもかかわらず「コシヒカリ」の群れに「てんたかく」の苗が2、3枚お邪魔して、お邪魔したらしい一画の苗が使えなくなるという事があったのです。パレットをホークリフトで運び、田の中を歩く搬送車に乗せ換え、縄を張って引かれた直線に導かれて苗箱を並べていく、そこに何人もが関わるのですが「危ないポイント」に来たら、全員声をかけあって一人もうっかりしないようにしないといけないわけです。

選挙に占拠された日常を送っていると、苗作りに関わることに考えをめぐらすことでなんだか現実に戻ったような妙な感じです。

 

 

 

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