高岡市教育委員会が市の財政危機を理由に、移動図書館の廃止方針を示したことについて、多くの利用者から存続を願う声が高まっています。金平市議・高瀬市議は2月2日、米谷教育長に「移動図書館の廃止に反対する申し入れ」を行いました。
申し入れでは、ユネスコ公共図書館宣言(1994年11月採択)が「通常のサービスや資料の利用ができない人々、例えば言語上の少数グループ、障がい者、入院患者や受刑者に対しては、特別なサービスと資料が提供されなければならない。」と述べており、「より多くの市民が図書館を利用できる図書館システムの拡充、高齢者や障がい者など含めた全ての市民に図書館サービスを提供するためには、移動図書館の役割は重要。」と指摘し、「移動図書館が廃止され、代替事業が実施された自治体では年々、貸出数が減少している。」と警鐘を鳴らし、移動図書館の廃止方針の撤回を求めました。
米谷教育長は、車両の老朽化で更新を検討したが、多額な経費がかかり困難で、やむをえない選択だと回答。共産党市議団は、3月定例市議会本会議で、移動図書館の存続を提案します。
第790号 2018年2月14日