音更町議会 平成30年度第4回定例会最終日の本日は、
議員報酬を月額4万6千円引き上げる内容の条例案が賛成多数で可決、私たち日本共産党会派の4人のみが反対しました。
以下、会派を代表して反対討論をおこなった大浦まさし議員の討論内容です。
【反対討論】
私は、本定例会に提出された議案第10号「議会の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例の一部を改正する条例案」に反対の討論を行います。 この間労働者の実質賃金は下がり続け、平均消費支出もマイナスになるなど、暮らしは深刻な状況が続いています。また、高齢者の年金も下がり続けており、国民健康保険税、介護保険料の引き上げなど、町民に多くの負担を強いている現状があります。来年10月からは消費税の増税も強行されようとしており、今後も町民生活への影響が懸念されます。
9月に開催された、決算審査特別委員会に提出された資料でも、音更町の給与収入者の44.0%の町民が年収200万円以下であり、公的年金収入では56.5%の町民が100万円以下、83.3%が200万円以下です。そうした中での、今回の議員報酬月額の大幅な増額は到底、町民の理解を得られるものではありません。もし今、議員報酬が増額されれば、議会と町民との信頼関係にも支障が生ずることも懸念されます。
そもそも、こうした案件は十分な住民理解を得て進めるべきであり、来年5月の次期改選期に向けての増額は拙速すぎます。もし増額するのであれば、きちんと時間をかけて丁寧に町民に説明すべきです。そして、議会としてその姿勢が町民にも見え、理解されなければなりません。今回初めて議会として議会報告会を行ったことは一つの前進だと思いますが、まだまだ不十分です。
議員のなり手不足、人材確保という観点でも、単に報酬さえ上げれば解決する問題ではありません。しっかりと議会活性化の取り組みを行い、町民とともに考え、まちづくりのため奮闘している議会の姿が町民に見えなければならないと思います。以上のことを理由とし、反対いたします。
共産党の議員さんの活動を見ていると、議員報酬は値上げしてもいいのではないかと日頃思っていましたが、総じて、議員の活動が不十分であるなら、町民の理解を得られないであろうし、反対理由は理解できます。
今回のような議会主導で議会報告会をこまめに実施してください。
もちろん、共産党の議員さんの報告会も期待しています。
今後、さらに町民の皆さんと議会との距離が近づくよう、議会一丸となって活性化の取り組みを行わなければならないと感じています。
その一環として、議会報告会をはじめ、双方向で意見交換できるような懇談の場も作っていきたいと思っています。課題は山積ですが、
ぜひ今後も町議会に対するご要望やご意見をお寄せ下さいますよう、よろしくお願いします!