チューリップテレビの取材を受けました。取材はなるべく多くの生産者の方にと思っているのですが、今回は引き受け手が居ないということでやむなく承諾することになりました。
午前一時半に四人のスタッフが素麺作業場に到着、大門素麺の全作業工程をインタビューなどを交えながら撮影するのだということで、打ち合わせが始まりました。十分ほどの放映なのですが、随分と時間とエネルギーを費やすものなのですね。
目のぱっちりとした小顔の若い女性が、朝の二時に素麺の現場をこんにちは~と訪れる、そんなあり得ないシチュエーションから始まるのですが、「大門素麺は手延べの素麺ですが「手延べ」と「手打ち」の違いは分かりますか?」などとあらかじめ準備されていた質問をする、それに「えっ?よく分かりませんね」などと知ってるくせに知らないふりで答える、すると得意げに解説を始める、などといった手順の説明があって、「五秒前、四、三、二、一」で指の合図があってカメラが回り始めました。標準語できちんと話すとつまらんだろうな、だけどわざとおっさんぽく砺波弁でしゃべるという芸当もできそうにないし・・・などと思案しているうちに録画がどんどん進行していってしまいました。
本当に全工程にわたって撮影がなされました。つまり作業を終えるまでずっとスタッフに付きまとわれていたわけですが、邪魔にならないようにとの配慮もあって、進行時間はいつもとまったく変わらず、良好な素麺つくりでした。家人や作業を手伝っていただいている皆さんも幾分緊張気味でしたが、こんな非日常を楽しんでもらえたのかもしれません。
「大門素麺」といって取り上げてもらえるのは有り難いこと、精一杯応えていかなくてはと思います。ちなみに放映は、九日午後4時半からということでした。一応宣伝です・・・