2月議会で次のように質問し、市当局の考えをただしました。(その1)
集団検診等の個人負担額を値上すべきでない
境きんご がんの集団検診等の委託料金が来年度に3年ぶりの見直しがなされることに伴い、受診者の個人負担額を見直すとの方針が示されました。せっかく維持されてきた砺波市の良い制度を後退させる事になるので反対であることを述べ、当局の見解を求めます。
この制度では、これまで受診にあたっての個人の負担額を低額に定めてきました。来年度ばかりでなくこれまでも委託料の値上げはあったが、それでも個人負担額を抑えてきたのは、少しでも多くの人に受診してもらい、市民の健康を支えていこうという、当局の思いがあったのだと思います。
しかし来年度から実施するとされた方針では、3年かけて個人負担を検査委託料の3割に近づけるとしており、個人負担額を委託料の増額に合わせてスライドさせる仕組みにするものです。今まで3割より多く負担してもらっていたので減額になる検査も一部ありますが、3年後にはこれまでの2倍以上の個人負担額となるものもあります。いずれにしろ検査委託料が上がれば個人負担額もそれに応じて上がるということになります。
これまで低額に抑えてきた市の姿勢を大きく後退させることになります。
おりしも昨年10月から消費税が10%に引き上げられ、消費がいっそう落ち込んでいます。目減りする年金、窓口での医療負担の増大など、市民の皆さんには将来の不安につながる事ばかりが見えているのではないでしょうか。
こういう時だからこそ、市民の健康を支えようという市の姿を示すべきです。他市に比べて個人負担を低く抑えてきたというのは誇りにすべきことと思います。体育館を新しくし、図書館もこの秋に立派に建て替わる、チューリップ公園もリニューアルして内外にアピールしようとしている時に、市民の健康を支える施策を後退させるというのは良策ではないと考えます。
黒河福祉市民部長 市民の皆さんには、ご提案させていただいた料金でお願いしたい。