6月16日付のしんぶん赤旗日刊紙より「きょうの潮流」を紹介します。
きょうの潮流
「#子どもたちに少人数学級をプレゼントしよう」。こんなフレーズがツイッターで広がっています▼発端は10日の衆院予算委員会、志位和夫委員長の質問でした。「この愛情のこもった優しい言い方が好き」「つぶやいてて気持ちが明るくなるタグだ」「実現したらなんてステキでしょう!」と。「このタグ見たら、喉が詰まって涙が出てきた」との声もありました▼「うちは聴覚が過敏だから、ザワザワも普段より少なくていいのかも」と、「密」の空間が人一倍しんどい子どもの親も。少人数は気持ちのゆとりも生み出します。「分散登校でやんちゃな子も来られるようになった。ちょっと騒いでもほかの子も気にしない」とある小学校教員が話すように▼「大いに賛成します」と女性から届いたファクスには、孫のつらさがつづられています。分散登校後、クラスの人数は元通りに。授業は次から次へと進み「冗談も一言も言えへん。こんなんイヤッ」と学校に行かない。たぶんずっと登校しないつもりのようだ…。精いっぱい抗議する小さな姿に、胸が痛みます▼あるベテラン小学校教員は言います。「今子どもの声を聞かなかったら、おとなは見捨てられる」。長期間の休校中、命と自分自身について考えざるを得なかった。そんな思いをくみとることもなく、医療従事者への感謝を一律に強制する動きも▼「ごめんね、大変だったよね」と聞き取ることができるよう、学校を安心の空間に。おとなとしてたくさんの贈り物をこの時に。
市内の学校では通常の授業が始まり、やっと生活のリズムを取り戻しつつあります。
ある地域の小学校は、感染症対策として、給食を食べるときには席をくっつけずに、全員自分の席で黒板を向いて食べるそうですが、
食事中、私語は禁止。それでも、喋りたいのが子どもたちの本音です。
今年のプールの授業は、恵那市は実施はせず、中津川市は実施するそうです。
学校は、感染症対策として通常の業務に加え、毎日の消毒、清掃、健康チェックなど今までにない多くの業務が新たに生じています。
もともと異常な長時間労働で働いている教員にそれらの負担を課せば、教育活動への注力ができなくなり、その解決が求められています。
日本共産党は、解決策の一つとして、日本教育学会の提言をもとに小中高で10万人の教員増を提案しています。
志位和夫委員長は10日の衆院予算委員会で、学校での感染拡大防止として政府が求めている2メートルの間隔をとるためには1クラス20人程度にしなければならないことを示し、「教員10万人増を実現し、それを全国の多人数のクラスに配置すれば、全国的にほぼ20人程度の授業が可能になる」と提案しています。
6月2日に日本共産党が提案した、「子どもたちの学び、心身のケア、安全を保障するために学校再開にあたっての緊急提言」では、
”学習の遅れと格差、大きな不安とストレスという子どもの実態から出発した、学校現場の創意工夫と自主性を保障する、学習指導要領の弾力化にふみこむよう求めます。
憲法の精神は、教育の本質から、教員の一定の自主性を認め、教育内容への国家的介入の抑制を求めています(最高裁学力テスト判決)。ここから、学習指導要領でも教育課程の編成権は個々の学校にあることが明記されました。行政に忖度(そんたく)せず、目の前の子どもたちのために何がいいか話し合って決めていく学校現場を育てることは、現在の厳しい状況を打開するだけでなく、未来の希望ある学校をつくるために大きな力となります。”
と提言されています。中津川市では児童数の多い小学校もあります。子どもたちのゆとりある教育のために、体制の整備が求められています。