知人宅などを挨拶しに回っています。「四月の選挙に挑みます。寄せていただいた皆さんの願い実現のため、引き続き頑張っていきます。」
「分かってるよ、わざわざ訪ねて来なくても良いのに」と言われる方も居られますし「あ~、やっぱりまた出るんだね、そうだろうとは思っていたけど」とおっしゃる方も居られます。このご時世ですから握手もできず、世間話を長々と展開する場面でもないので、ちょっと淡白な愛想の薄い「ご挨拶」と感じることもありますが、仕方ありません。
そういった中で今日は思わぬ訪問に遭遇しました。農業を営むお仲間のお宅ですが、玄関の戸を開けて私の顔を見るなり要件を察知されたようで「あ~、例の件で来たがやな」と合点されたような表情で迎えられました。挨拶の言葉を述べるも「わかっとっちゃ」といった風に受けられ、そのうち何か考え事をされているようにも見えました。こちらがしゃべり終えると、「ちょっと納屋(農作業場)へ行ってくる」と言って退出されました。
?!
「用件は聞き終わった、農作業の仕残しがあるから、お帰り下さい」という意味なのか、「用件は聞き終わった、それよりちょっと一緒に納屋に来られ」という意味なのか?この空気の読み違えは恐ろしい!(笑)
あまりに唐突に場面が切れたので、いくら何でも前者は無いだろうと、半分不確かな気持ちで作業場に向かうと、その方も来られて照明のスイッチを入れ、収穫されたアスパラガスの並んだ台に向かわれました。息子が栽培したものだと言って、新聞紙にごそっと一掴みをくるんで私に差し出されました。
種を蒔いてからハウスで収穫するまでの手間のかかる栽培法や、当地ではまだほんのわずかな方しか挑戦されていない事などの説明を聞いていると、家業のチューリップ栽培の後継者となってくれた息子さんが、しっかり農業に馴染んで新たにアスパラガスにも意欲的に挑戦している、その事がとても嬉しくちょっと誇らしく、そんな気持ちが伝わってきました。
挨拶に行ってお土産をいただいてくるなんて!