仲間の方に、知り合いを案内していただいて挨拶に回っていましたが、辺りが暗くなってから結構の時間が経った気がして、そろそろ今日は終わろうかと話し合っていた時でした。車の左手の窓からケーキ屋さんの明かりが見えてきて「今日は何の日か知ってる?このお店のケーキ美味しいよ」と質問されました。それでハッとしました。
数日前から気にはなっていたのです。「たしかこのあたりのいつかが「ホワイトデー」のはずなんだけど、もう終わっちゃったのかな?今年のお返しは何にするかな?・・・」
そうか、今日だったのですね。だけど時間がもうだいぶ遅くなっていて、あれこれ考えている余裕がありません。お仲間とお別れしたら、直ちに調達に走らなければならない、そんな風に焦ってしまいました。そうしたら向かうところは必然的にさっき通りかかって「美味しいよ」と指摘のあったお店になってしまったという話です。
入りなれないケーキ屋さんでの買い物は、私のような「おっさん」にはちょっとした冒険でした。籠を抱えている人がいるし、仕切りテープがあって道順みたいなものもあるみたいだし、何だか順番を待ってる人もいるみたいなのです。しかも次から次と人が入って来て、私はどこからどうすれば品物を物色して注文できるのだろう?明らかに「おっさん」はドギマギしてるように見えたはずですが、店員さんはずいぶんお疲れなのか、にこりともせずに不審者に対するような視線を投げられるのでした。
必要な数を指折りして、その分のケーキをなんとか選んで購入してきたのですが、それで精いっぱいだったのでしょう、3軒のおうちに届けなくちゃなのに、一つの箱にまとめて入れてもらって来てしまったのです!