4月15日、中津川市内にてたけだ良介参議院議員と日本共産党岐阜県委員会准県委員の三尾圭司さんとオンラインつどいを行いました。市内各地のサテライト会場で５０名を超える皆さんが参加、木下律子市議、鷹見信義市議も参加しました。
つどいは「地域の要望を国会に届けてください」という形で行われ、まず参加者の声を武田議員と三尾さんに届けました。中津川市坂本地区からはリニア車両基地建設の要対策土による農業用旧ため池の問題、要対策土の問題だけでなく旧ため池の上流部の軟弱地盤の上に大量の盛り土を行うことで災害時には大水害になる恐れがあること。リニア高圧送電線の問題では苗木・高山・蛭川の地域での強力な電磁波が発生し道路建設とともに周辺自然環境の破壊、気候変動の影響で台風が年々規模が大きくなってくるのにリニア送電鉄塔の風速基準が４０ｍのまま建てられることの心配があること。地域医療の問題では坂下診療所の問題。子育て世代の保護者からは10年前と今を比べると保育の質が低下していること、保育士が長く働き続けられるよう待遇改善を、また希望しても地域の保育園に入れない家庭があるということ、コロナ禍での子どもたちの生活の制限が続いていること、少人数学級の要望などが出されました。
たけだ良介参議院議員は、中津川で起きていることは全国でも起きているという事を感じるとし、思い起こされるのは岸田政権の新自由主義。小泉路線以来の弱肉強食の政治、ザ・資本主義みたいな政治のありようを感じる。リニアの問題もただリニアがけしからんという事ではなくて先祖伝来の水田、旧ため池を活用してやってきたこの地域の農業、それを破壊する事への住民の怒りなんだというところをまず受け止めなければいけない。地域の文化（食文化など含む）歴史を踏まえた農業も破壊する、そういうのが新自由主義なんだと。そのうえに執られる自公政権の政策なんだと思うと語り、
保育の話でも保育園と幼稚園を一体化させようという事やっている。東京都みたいに土地のない所では問題の現れ方が違うが、中津川で言えば地域の園には行けなくて別の園に行かねばならない。未満児だけの園を作る。なぜ分けるのか。何でもかんでも効率効率と言われているように思えてならない。認可保育所の増設、学童保育の処遇改善、給食費も切実。小学校・中学校義務教育なんだから国の責任で給食費は無料に、こういうものをぜひやっていきたい。
リニアについては、沿線全体でリニアの問題をもっと交流していく必要があると思う。メディアが取り上げるのは静岡が中心。私たちの側もため池の上に汚染土おくなんて許されないという事で静岡に連帯して一緒に取り組んでいく。愛知も汚染土出てきて三河湾にそれを埋めるという事やっている。長野、岐阜でトンネル事故が起きて労働者の安全が守られない。電磁波だ残土だといろんな問題が起きている。実際にこんなもの作られて3兆円も財政投融資使って結局ダメになったら国民全体の問題？そのつけ払い最終的に誰がするのか。そうしたらこの問題は沿線だけじゃなくて全国に広げたい。連帯を広げていくという事が運動を作るうえで非常に大事。病院の関係についても、中津川の切実な課題であると同時に全国の課題でありますので本当にみんなと力合わせてやっていきたい。
「わたしたちが主にたたかうべきは岸田自公政権。構造改革以来新自由主義の下で医療費を削ってきたわけだから中津川市では坂下診療所の問題が生まれ、保育の現状が出てくる、悪政の反省なくして私たちの暮らしを守る政治にはならない、リニアやるから仕方ないんです、400億円も使うからお金ないんです、と中津川市が言うのも国の政治がそうだからであって」市政の問題も国政に繋がっていること、を訴えました。
三尾圭司さんは、ウクライナ問題、憲法の改悪の問題とともに「選挙に行こうよ」と訴えていること、地域の問題に関しては、こうやって皆さんの生活の悩みとか環境の悩みとかにしっかりと寄り添って命と暮らしを守る政治をしっかりやっていかなければならない。子育て問題に関しては、日本の未来を支えていくのは子どもたち。大人の顔色ばかり窺うのではなく、自分の頭で考えられる子どもが増えてくれるといいなと語りました。
短い時間でしたが参加した皆さんの貴重な意見を政治に届け「いのちを守り、暮らしにやさしい社会をご一緒に作りましょう」としめくくりました。