病院・学校の統廃合止め住み続けられる地域に
岐阜・恵那 小池書記局長 党集いで訴え
12人が入党
日本共産党の小池晃書記局長を迎えた「日本共産党を語るつどい」が20日、岐阜県恵那市で開かれました。東濃地域に初めて訪れた小池氏は、物価高と賃金、平和・外交、ジェンダーなど寄せられた質問に丁寧に回答し、「一度きりの大切なあなたの人生をどうかこの党と共に歩んでいただきたい」と入党を呼びかけました。会場いっぱいの参加者が熱心に耳を傾け、取り組みを通じて12人が入党を決意しました。
「医療や介護、子育てなど、どうすれば希望が持てるようになるか」との質問に対し、小池氏は、厚生労働省が全国400を超える公立、公的病院の統廃合を進める方針を打ち出し、この地域では対象に挙げられた坂下病院が診療所になり、最大199床から19床となって病院機能がなくなってしまったと告発。一方で、病院減らしの政府方針は各地で反対運動が大きく盛り上がり、ストップしている所が多いことを示し、「地域住民の命と健康を守るため、坂下診療所の入院機能・病院機能を復活させることが必要だ」と強調しました。
また小池氏は、名古屋市よりも広い恵那市で、南部にある山岡・岩邑・明智・串原・上矢作の五つの中学校を2026年度に山岡中学校一つに統合する計画があることに言及。統廃合される岩村を訪問して「中学校を守れ」の旗が林立していたと報告。統合される中学校と一番遠い地域では学校への往復が50キロにもなることを指摘し、「教育を受ける権利を保障した憲法26条にも背くものだ」と批判しました。
小池氏は、病院や学校の統廃合をはじめ、公共交通機関の縮小、農業をいじめるような政治ばかりでは地域が壊れてしまうとして「必要なのは地域で生きていくために必要な教育や医療の体制をつくり、地域経済を支える農業を応援することだ」と強調。恵那市の学校統廃合には党派を超えた反対運動が広がっているとし「教育を受ける権利を保障し、住み続けられる地域にするため共産党も力を尽くす」と述べました。
懇談会も行われ、小池氏が会場内の各テーブルをまわり質問に応じ入党をすすめる中、申込書にペンを走らせる姿があちこちでありました。医療現場で働いていた女性(73)は「同じ医療人として小池さんの考え方に共感した」と入党を決意し、小池氏と固く握手を交わしました。
(しんぶん赤旗HPより転載)