【つどい報告】井上さとし前参議院議員が語る「新政権の危険な実態・日本共産党の政策・希望ある社会への転換」

2025年11月26日 14時06分41秒 by

11月22日、「日本共産党ってどんな党?」と題し、井上哲士前参議院議員をお招きしてつどいを開催しました。当日は、事前に寄せられた質問や会場からの疑問に答える形式で、最新の国会情勢や日本共産党の役割についてもお話しいただきました。

井上氏は冒頭、先の参院選で与党を過半数割れに追い込んだ成果に触れつつ、新たに発足した高市政権が日本維新の会と連立を組み、憲法改悪や軍拡、社会保障削減へと突き進む危険性に警鐘を鳴らしました。その一方で、新政権による「アベノミクスへの回帰」や「政治とカネ」の問題に対する国民の批判は根強く、その足元は非常に脆いと分析しました。

また、維新の会が掲げる「身を切る改革」の実態が、実は身内への利益誘導に過ぎないことや、大手メディアが伝えない真実を「しんぶん赤旗」がスクープし続けている現状を紹介。「大企業の儲け中心」「対米従属」という政治の根っこを変え、希望ある新しい政治をご一緒に作りましょうと力強く訴えました。

最後に井上氏は、「ずっと応援してきたけれど、まだ入党はしていないという方がいらっしゃいましたら、ぜひこの機会に党の一員となって、希望ある新しい政治を作る生き方を一緒にしましょう」と呼びかけました。

以下、質問の一部を紹介します。

■ 働く人の時間を奪う「搾取」をなくしたい

「長時間労働で生きるだけで精一杯、自由な時間が欲しい」「生活できる賃金を」という会場からの質問に対し、井上氏は具体的な数字を挙げて答えました。

「この30年間で、大企業の純利益はなんと16倍になっています。ところが、働く皆さんの賃金は1.1倍です。じゃあ何が増えたかというと、内部留保、配当金なんです。配当金は約10倍になっている。最近は配当を増やすために黒字なのにリストラが起きている、つまり『搾取』なんです。働いている皆さんが生み出した富を、働いていない人が自分のものにするということが、本当に膨れ上がっている」

「私たちは、労働時間を短くする規制の強化と、賃金を上げることをセットで取り組もうと訴えています。

『1日7時間、週35時間労働』というのを提案しています。同時に、賃上げのためには中小企業への支援が必要です。大企業の内部留保に課税をして、それを原資にして中小企業に賃上げをしたら直接の支援をする。こういう提案をしてきました」

■ 「お花畑」なのはどっちだ? 平和へのリアルな提言

台湾有事や外交問題についての質問には、自身の訪中経験も交えて力強く語りました。

「私たちは台湾問題の平和的解決を求めています。台湾に住んでいる人たちが、その自由な意思によってどうするのかを決めるべき問題であるというのが大前提です。

今年5月、日中友好議連で訪中した際、志位議長は中国の幹部がいる場所で直接言いました。『中国が武力行使であるとか、武力による威嚇をやるべきではない』と。」

「『軍備を持たなきゃ平和は守れない』と言う人たちは、私たちに対して『そんな兵器を持つなというのはお花畑だ』と揶揄します。ですが私は、そういう人こそ『お花畑』だと思うんですよ。

外務省でさえ『軍備拡張競争は、意図がなくても不信感を高め、不必要な武力紛争を引き起こすことになりかねない』と言っているんです。軍事費を2倍にし、敵基地攻撃能力を持ち、アメリカに言われて3.5倍にする。これこそが無制限であり、これがむしろ戦争を煽るんです。私たちはこれをやめろ、高市さん発言は撤回をして、本当の意味での戦争の心配のない、安全・安心できるような外交に切り替える事が私たちの提案です」

■ 「日本共産党」という名前に込めた誇り

「日本共産党の魅力とは?」という質問に対し、井上氏は自身の入党のきっかけと党名へのこだわりを語りました。

「私は大学に入って、当時起こっていた学園内での暴力を許すなと立ち向かう日本共産党の運動に触れ、戦前から戦争に反対していた党ということを知り『社会を変えたい』と思って入党しました。」

「『日本共産党』という名前、私はこの名前に誇りを持っています。生まれた時から反戦平和を掲げ、(今でいうジェンダー平等)男女平等を掲げ、排外主義にも反対をしている、資本主義の良い部分を受け継いで、儲けが搾取をされる仕組みをなくし、人間の自由で全面的な発達を保障する、本当に自由な社会をつくる。それが共産党という党名に込められています。」



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