高岡市の財政危機を激化させる『新総合体育館』の建設断念を。 竹平記念体育館等の既存施設の有効活用を。
――金平直巳市議が高橋市長に提案――
昨年の12月市議会で金平市議は「新総合体育館の建設断念を想定した場合、当初予定していた市債発行額の削減効果は?」と質問しました。
高橋市長は「平成30年度当初予算において、事業費総額で約74億円の継続費を設定し、その財源として約64億円の市債借入を予定していたが、本年度の工事発注見送りにより、この全額が当面、繰り延べられる。」と答え、新総合体育館の建設を断念すれば、64億円の新たな借金が発生しないことが明らかになりました。
市民説明会で多くの市民から、高岡市の身の丈に合わない大型事業への批判が続出したことをふまえて、3月9日の一般質問で金平市議は「1127億円の市債残高、実質公債費比率が県内市で最悪という今日の財政危機を一層激化させる新総合体育館の建設を断念し、年間利用者が10万人をこえる竹平記念体育館等の既存施設を有効活用することを提案したい。」と質問しました。
髙橋市長は「『緊急プログラム』を通じて、持続可能な財政構造を確立することが、不可欠の課題であり、苦渋の決断ではあるが、去る12月に着工見送りを表明した。
新総合体育館の建設については、このプログラムの推進を最優先とするなかで、一日も早く環境を整え、皆様のご要望に応えることが出来るよう努めたい。また当面は、竹平記念体育館を活用しながら、スポーツ活動に対するニーズに応えたい。新年度では、老朽化が見られる電気・機械設備の改修工事を行うなど、早急に必要な手当てを行う。」と答え、新総合体育館の建設を断念しない意向を示し、問題を残しました。
小中学校の普通教室へのエアコン設置【高瀬充子市議】早期設置に向けた取り組みの決意は?
3月15日の一般質問で高瀬市議は「小中学校の普通教室へのエアコン設置の早期設置に向けた新年度の取り組みの決意は」と質問しました。
髙橋市長は「教育委員会において、教室内の温度等の測定調査を行うなど課題等について整理を進めている。平成30年度には、『高岡市教育将来構想検討会議』を新たに設置する予定であり、未来を担う子ども達にとって、どのような教育環境を整えることが大切か、幅広い観点から十分に協議を進めて頂きたいと考えている」と答え、早期設置を願う市民にとっては具体性を欠く答弁に留まりました。共産党市議団は引き続き早期設置に向けて奮闘します。
小中学校のトイレの洋式化の促進を!
一般質問で高瀬市議は小中学校のトイレの洋式化の促進を求めました。米谷教育長は「これまで校舎等の増改築や耐震補強、大規模改修工事に併せて実施してきた。今後も、国の補助等も活用しながら、順次整備を進めたい。」と回答しました。
第795号 2018年3月21日