食材の安全性のチェック、委託業者への指導の強化を。 《共産党市議団が富山市での食中毒問題ふまえて教育長に緊急申し入れ》
富山市内の小中学校や保育施設で6月17日、総数で962人が食中毒の症状を訴えるという事態が発生し、給食による食中毒の可能性が指摘されています。県内での過去最大規模の食中毒です。
共産党市議団(金平市議・高瀬市議)は6月18日、富山市の事態をふまえて、学校給食の安心・安全の確保の見地から、近藤教育長に対して緊急の申し入れを行いました。要請項目は次の通りです。
- 学校給食の安心・安全の確保のため、あらためて学校現場への指導を強化すること。
- 食材、調理器具等の安全性のチェック体制を点検・強化すること。
- 異物混入の根絶のためのチェック体制を強化すること。
- 委託業者への指導を強化すること。
- 富山県学校給食会に対して、給食の安心・安全の確保のためのチェック体制の強化を要請すること。
- 大規模な食中毒の発生の背景には、共同調理場による給食の提供、統一献立の問題がある。大規模な食中毒の防止のために、これらの問題点の検証を徹底すること。
【衛生管理の徹底を指示した;金平市議の質問に教育長が答弁】
6月22日の6月市議会・議員協議会で金平市議は、富山市の学校給食の食中毒問題を踏まえて、高岡市の学校給食での安心・安全の確保を求めました。近藤教育長は各学校に衛生管理の徹底を指示したことを表明しました。
学校でのタブレット端末の活用状況と今後の方針は? 【教員のICTスキル向上へ研修の充実に努力;高瀬市議の質問に教育長が答弁】
6月市議会の一般質問で高瀬市議は学校でのICT環境の活用について質問しました。「昨年度までに市内小中学校、義務教育学校においても一人一台タブレット端末と校内高速ネットワークの活用が図られている。しかし、保護者からタブレット端末が使われずにほこりをかぶっている、教員も使いこなすのが大変といった声が聞かれる。タブレット端末の活用状況と今後の方針は」との質問に対して近藤教育長は「今般整備した学習専用端末については、各学校において、小学校低学年の植物観察での画像撮影や中学生のパワーポイントを用いた発表資料等、幅広く活用している。また、小学4年生以上については、家庭に持ち帰り、ネットでの動画視聴や資料検索等、授業の復習や調べ学習にも活用している。
今後は、授業での効果的なICT活用について研究を進めるとともに、教員のICTスキル向上のための研修の充実に努めるなど、さらに活用が進むよう取り組みたい」と答弁しました。
第947号 2021年6月24日