12日
午前、知人(大先輩)のお見舞いに。
70歳をすぎる彼は、以前、刈谷の穂高スポーツを拠点とする山岳会に所属し、
冬山や岸壁登攀などハードな登山経験をもっている。
私自身の人生を変える大きなきっかけにもなった人である(彼は共産党ではなかったが)。
山登りの魅力を知るきっかけとなった人であり、
会社でも政治でも体制に迎合することを嫌った人であり、
ジャズやバイク好きのチョイ悪オヤジだ。
私の結婚式では、次のような、色紙への祝辞をいただいた。
「3000メートルの山の登頂よりも、4メートルのボルダリングの方が難易度が高い。
故に「高い」が尊からずや。」
彼は脳梗塞をわずらった。
少し、痴呆がでてきて、話がつながらないこともあるが、
「前田くん」と呼びかけるので、ホットしている。
しかし・・・「熊をやっつけた。自宅に頭と毛皮があるので、
持っていって選挙事務所に飾っとけ」という。
もちろん、毛皮など家にはない。
奥さんは「最近よく熊の話をする。なんでだろう」と言ってみえた。
痴呆が進行する病のはざ間にある人にまで、選挙の心配をしてもらっている。
なんとしても、安心させてあげたい。
午後、今日も寒い日だったが、病人に心配をかけているのに、家に閉じこもるわけにはいかない。
チラシを配布、幾人かと対話し、また、元気をもらった。