「一色町 副町長が、現職のままあいさつ回りをしていいのか?」
などという声を聞くようになった。
選挙の立候補のあいさつなら事前運動で公選法違反だが、
副町長のあいさつが、後援会という政治活動に徹していると信じたい。
「忙しいから土日だけ動いてる」と 言って町内をまわっているようだが。
概ね次のような話をされているようだ。
「行政のてっぺんを知ってる人が議員にならないと、西尾の議会でモノが言えないから役にたたない」
「町長の言ってることは正しいが、田舎では受け入れられない」
などなど。
話を聞いた方は、
「町長は24時間働いてるし、管理職は時間外の分を含めて管理職手当てが支払われているのに、
副町長は土日は休みか?」
「政策が町民に受け入れられないとは、都築町長に失礼ではないか」
「田舎であれ、都会であれ、その町で受け入れられないようなことをするのは町長として正しくないし、
それを進言すべき副町長が役割を果たしていないのではないか」
「てっぺん以外はモノが言えないとは謙虚さが足りない。
町長派の候補予定者も批判するとは仲間ではないのか?」
などなど、怒り心頭であった。
公務員の政治活動としては「地位利用」が禁止されている。
副町長は、指名業者の選定や各種団体への補助金交付にあたっての大きな権限をもっており、
辞職せずに建設業界や産業団体などに自身の後援会への勧誘をすることは地位利用にあたるのではないか。
「疑わしきは罰せず」——というが、法的に罰せられなくとも、社会的には許されないと思われるが。
現職である限り地方公務員。
憲法15 条第2項は、公務員を「全体の奉仕者」と規定している。
そのためには、公務員の職務遂行が中立公正(特に政治的に)でなければならない。
特定の政治団体や自らの後援会活動に奔走するのは、いかがなものか。