「うさぎ追いし かの山」の生まれ故郷は、人々にとって特別な場所です。
けれど、ふるさとは生まれ故郷だけではないでしょう。
時々訪ねたい「第二のふるさと」の町や村、忘れられない「心のふるさと」もあります。
3年前、「ふるさと納税」制度ができました。
生まれ育った地方や応援したい自治体に寄付する。
寄付した人は、住んでいる自治体の住民税などの控除を受けられる。
「ふるさと」を選べるしくみです。
「『ふるさと納税』制度を活用して、名護市を応援しよう」。
こうよびかけている人がいます。
沖縄大名誉教授の新崎さん、翻訳家の池田香代子さんをはじめ、25人。
政府は昨年末、辺野古への基地建設に「うん」といわない名護市に対し、
「米軍再編交付金」の支払いをやめると通告しました。
学校の運動場や市道の整備にかかわる交付金まで…「基地に反対するならそれなりの覚悟を」と政府。
「名護を孤立させてはなりません」と、連帯の「納税」を訴える25人。
その名護は、「あけみおの町」と自己紹介します。
あけみおは、夜明けの静かな入り江の青々とした水の流れ。
寄せては人々に豊かな実りをもたらし、外の海へと広がりゆく流れ。
ふるさとにしたい町です。
(しんぶん赤旗より)