町長退職金の裁判

2011年03月11日 09時56分00秒 by

9日
総務建設常任委員会。その後、臨時全員協議会が行われた。

町長の退職手当問題の裁判が年度内に判決が出ず、合併後になることが明確になり、
町長から「取り下げの方向を検討している」旨の意向が示された。

理由は、裁判を合併後の西尾市に引き継ぐ(承継)ことは、
退手組合に加盟していない西尾市に迷惑をかけることになるからとのこと。

全議員が驚いた(と思う)。

これまで裁判に「勝てる」と言い続け、
勝てば払わなくてもいい900万円もの税金を、取り下げにより、未納金として支払うことになる。
さらに、弁護士費用や遅延利息など(和解の結果にもよるが)、決して小さな額ではない。

裁判に勝てないのかというと、
「一色なら勝てるが、西尾市は組合の当事者ではないので論点が複雑になり勝てない」とのこと。

西尾市長と相談した結果かと問えば、相談してないとのこと。

すでに、何度も口頭弁論を繰り返し、双方の主張は出尽くし、後は、判決を待つのみとなっている。
西尾市になると「負ける」とは不可解だが、迷惑もかけることなく、判決が出るだけという状況にある。

「西尾に引継ぎ、判決結果をみたい」との意見もある。

他の議員の意見はどうなのだろうか・・・、
むしろ、裁判に反対してきた議員が、町長の取り下げ案に賛成で、
町長派議員が町長の提案に反対できるのかどうかが見どころとも思われる。

「司法の手で白黒きっちりつけてもらえばいい」とは、これまでの町長派議員らの言葉であった。
この方針転換にも、町長派議員は町長に同調するのだろうか。

町長はこう言いたいのだろう。
「もっと早く裁判をやっていれば勝てたものを、
反対派議員が裁判をやらせず遅らせてきたから、未納金を払うことになった」と。

私は、裁判の反対理由で、
愛知県下に多くの市長・町長が退職金廃止を主張し、その流れが広がりつつあるなかで、
敗訴という判決が出ることは、その流れをストップさせてしまうことになる。
裁判という手法ではなくて、市長・町長らと協力し「退職金引き下げの運動を広げるべきだ」と主張した。

西尾市に引き継げば、「裁判は負ける」(町長)と明言されてしまうなら、
ますます、裁判を避けなければならないということになるが・・・。

「ここまできたんなら白黒つけてほしい」と思われる方も見えると思いますが、いかがお考えですか。

前の記事

一中卒業式

我が家の梅も一中卒業式を祝うかのように咲き始めた。ここのところ、卒業式に限らず、いろんな行事や催しの枕詞は「一色町最後の・・・」で始まる。 64年の...

次の記事

東北地震救援募金

東北地方太平洋沖地震は、日本での観測史上最大の巨大地震。地震と津波による被害は甚大なものとなっています。  犠牲になられた方々にたいし、つつしんで哀...

このページをシェア