ビジュアルジャーナリスト協会のメンバーら6人が取材チームを結成し、
東北・関東大震災直後の3月13日、福島第一原子力発電所のある福島県双葉町へ取材に入った。
その一人が、森住卓さん。
「しんぶん赤旗日曜版」に登場し、コメントを寄せている。彼は、JVJA/フォトジャーナリスト。
取材班が取材に入った13日は、3号機が冷却機能を失い、
原子炉格納容器の圧力が高まっているとして、放射性物質を含んだ蒸気を外部放出した直後の時間。
このため、放射線の計測器の値は非常に高く、
原発から4キロ離れた双葉町役場では携帯していた3種類の計器はすべてメーターが振り切れたとのこと。
放射線の粒子は非常に細かいため、体内に入りやすい。
森住さんは、イラクの劣化ウラン弾被害の取材経験から、
内部被曝によって、多くの子どもたちが甲状腺がんになっている事実を挙げ、その危険性を指摘する。
劣化ウラン弾の放射能は数100シーベルトで、今回、放出されている放射能に比べるとわずかなのだという。
また、地震の10日前までチェルノブイリ原発の被害地を取材していた豊田さんは、
25年経ってもなお、30キロ圏内には人の立ち入りが禁止されている実情を語り、
同じような悲劇を繰り替えないためにも、浜岡原発はすぐにも停止すべきだと主張している。