大滝秀治さんが亡くなられました。
ご冥福を祈りつつ、話題となっていた「塀の中の中学校」をTBSオンデマンドでみました。
話は、長野県松本市にある「松本少年刑務所」の中に実在する、刑務所の中にある公立中学校(分校)。
生徒と先生を描いたもの。
・介護の末、女房を殺した佐々木(大滝秀治)
・結婚詐欺を繰り返したジャック原田(すまけい)
・読み書きができない事を馬鹿にされて殺人を犯した川田(渡辺謙)
・2年入院した事で学年が遅れ、その環境に耐えられず家出。
その後、テキ屋になるが揉め事から相手の店に火つけ。(千原せいじ)
・旅芸人の子供で、学校に通わせてもらえず、自分を商品としてしか見ない父親を殺そうとした竜神(染谷将太)
彼らの共通点はまともな教育を受けていないため、読み書きができない事。
それが原因で犯罪に走ってしまったこと。
彼らは中学生とはいえ、1年で3年間分のカリキュラムを終えて卒業する事になっており、その1年間を描いています。
文字を読む。書く。九九を覚える—大滝秀治は高齢から多くの病気を持ちながらも、
はじめて勉強ができるという喜びをとても丁寧に演じています。
このドラマの中心は渡辺謙なのですが、大滝秀治の演技の方に目がいっていました。
学ぶというのは、いつからだって始める事ができる・・・。
2時間30分くらいあるドラマで、夜遅くなりましたが、心の汗も流しつつ見入ってしまいました。
「名脇役」といいますが、ここまで来ると、主役です。
心からご冥福をお祈りします。