企画総務委員会の行政視察
(11月12日から14日)
岩手県の大槌町、釜石市、陸前高田市で、災害放送局や復興まちづくり、避難訓練・避難教育、消防団活動等について調査。西尾市の災害対策にどう活かすか・・・視察内容については議会質問で取り組みます。
説明される職員も、タクシー運転手も、すし屋さんの主人も、みな被災者。
生々しいお話をたくさん聞きながらも、車窓をみれば・・・。
沿岸部は、地盤沈下でいまだに水が引かず、宅地か水田かも分からない状況。
被災し、鉄骨だけ残された建物は、そのままの姿がいたる所に残存する。
昨年の災害ボランティアは、私は宮城県だったが。
1年7ヶ月・・・。何も変わってない惨状に、政治は何をしてきたのかと思う。
「被害」どころか町そのものを失った状態がいつまでも手がつかず・・・。
各市の「復興計画」はあるが、市民合意や土地の所有権・・・。
建設業界も重機も被災し、入札を行っても「不調」とか。何年かかるのだろうか。
すでに、個人の財産もなく、各自治体には自由になる財源がないのだから、
荒廃した土地を、まず、国が買い上げるか借り上げるかどちらかしかないのではないか。
市民に直接支援しなければ、家を再建する資力はないではないか。
こんなことが続けば、町はなくなる。
復興交付金が、被災地と無関係な事業に費やされたことが国会で問題になっていた。
自民・公明は「民主党は何やっているか」
民主党は「官僚主導だからこうなる」と、互いに批判しあっていたが・・・。
年度当初の予算審議の際に、なんにでも使えるようにと提案したのは自民・公明だし、民主党も同意して現在に至っている。無責任・責任転嫁はなはだしい。
被災地の復興・生活再建が、すすまない原因はどこにあるのか—。
破壊された生活と生業の基盤回復に、国がどう責任をはたすべきか—。
家族も私財も流失し、仮設住宅にすむ約27万人の避難生活者に、
高台移転がすすみ、自分の家や賑わいのある商店とともに、
新しい街づくりが一刻も早く進むことを願ってやまない。