29日は、終日、静岡県の衆院予定候補、平賀県会議員など、皆さんと一緒に浜岡原発を見学してきました。
浜岡原発では、原子力規制委員会の新規制基準を満たすために、地震・津波対策をしている様子を中部電力の職員の方の説明をお聞きしながら回りました。19メートルの津波予想に対応できる22メートルの防潮堤、非常電源が動かなくなった際の新たな電源施設などを見学してきました。
午後からは、原子力防災センターも訪問。ここは、原発災害時に国、自治体などの関係者が集まる現地対策本部となる施設です。浜岡原発から19㌔のところに置かれており、法令で設置が決められている施設です。
訪問して率直に感じたのは、2点。①浜岡原子力発電所は、新基準を満たすために4000億円の投資をして工事をしているとのこと。説明によれば、現在、原発停止による代替の燃料調達費年間2千億円増を考えると、4000億円の投資をしても利益を得られるという経営判断の下、大工事が重ねられています。実際、地震・津波対策のために講じられている工事は大変な大工事です。その様子を目の当たりにすればするほど、原発再稼働への「執念」をひしひしと感じました。
②原子力防災センターの訪問では、職員の方の説明では、「原発で何かあれば、国を挙げた総力戦で対応することになる」というお話がありましたが、原発は、いったん事故が起これば、他の事故とは違う「異質の危険」と隣り合わせのものであることを感じる訪問でした。
想定される大地震の危険が予想される東海地域。様々な地震・津波対策が重ねられていますが「絶対安全」というものはありません。福島原発事故からも明らかなように、人間の力で制御できない原発は、「ゼロにする」政治決断を行い、再生可能エネルギーへの本格的な転換が必要だと感じる訪問となりました。