20日は、愛知県キャラバン宣伝に合流し、東郷町と日進市での街頭宣伝とともに、各地で懇談を行いました。
このうち、ごとう日進市議と一緒に日進市商工会での懇談では、今の商工会の実状を聞かせていただきました。
商工会の会員企業は、圧倒的に小規模事業者が多いこと。大型店の進出などで苦境に立たされているが、それでも地元業者の皆さんは、自らの商売だけでなく、消防団や祭りなど地域の支え手としての役割を果たして頑張っている、かけがえのない役割を果たしていることをお聞きしました。実際、大手チェーン店は、地元に店舗があっても、「対応は本部に聞かないと決められない」ということが多く、協力がなかなか得られない実情もあるとのことです。地元に根ざして経営している事業者の皆さんの地域社会を支える役割の大きさを改めて実感しました。
同時に、小規模事業所の経営が大変な中でも、元気に打開を図ろうしている奮闘もお聞きしました。日進市は、名古屋市や豊田市のベットタウンとして今も人口増加を続けている市ですが、市として押し出す特産品がすくないことから、市内で作ったお米を使って、長野県木祖村の酒蔵にお酒を造ってもらっているとのこと。また海辺の地方自治体とも提携しようと、私の地元県である三重県志摩市と提携し、日進市民が志摩市で宿泊する際は、2000円の割引がされる制度を作っているとのことです。今後、日進市の事業所が発展するように、さらに特産品の開発をするため商工会で異業種の事業者で会合を重ねて新商品等の開発を進めている努力をお聞きしました。ぜひとも、日進市のお米で作った日本酒が志摩市の宿泊所で提供されるなど、さらに交流を深め、お互いの自治体の事業所の皆さんが発展することを願いたいと思います。
また、今年度から、事業所の経営改善を行う国の経営支援制度がつくられたとのことで、経営診断士の力を借りて経営分析を行い、事業所の強みや弱みを分析し、販路開拓などの支援を行う、また中長期計画を立てるなどの支援をはじめるとのことです。商工会で実施する事業所数計画を立てて取り組みを開始することが紹介されました。商工会の方は、小規模事業所の経営を応援する施策へのさらなる国の支援の要望が出されました。
また話では、経営を引き継ぐ後継者がいないことが、日進市でも大きな問題で、愛知県全体も同様だということが紹介されました。相談では、「どうやって店じまいをするのか」ということも結構寄せられており、「負債の処理、お得意さんがいるがどうするか、従業員の対応をどうするか、経営権の譲渡をどうするか」などが出され、一つ一つ専門家と対応して相談に乗っているとのことでした。
日本共産党は少なくとも国の予算の1%。1兆円を中小企業対策費に充てて、中小企業が地域経済・雇用・地域の文化や街づくりなどに果たす役割を評価し、中小企業の発展・振興を国の経済政策の土台に据えて、必要な予算と振興策を行っていくことを訴えています。大企業には多額の研究開発減税などの施策を行う一方で、中小偉業予算は1800億円に過ぎません。地域を元気にし、地元で頑張る中小企業応援の政治に切りかえていく必要があります。この点で、大いに意見交流もし、共同を広げたいと思います。