中津川駅に到着して、木下市議と地元の皆さんと合流し、中津川市加子母にある「森の合板協同組合」に向かいました。
この協同組合は、私がぜひ行ってみたかったところです。私が政治家を志したのは、自分自身がスーパーで働いていた時に不払い残業を経験したことがもとになっており、雇用問題が活動の中心テーマです。そして、私が雇用で位置付けていることには、2つあります。1つは、私自身も経験した「雇用は正社員が当たり前」の社会の実現を柱にした労働条件などの雇用問題。もう一つは、若者が住み続けられる地域にしていくこと。そのために第1次産業と関連産業を基盤産業として、安定した雇用と暮らしていける賃金を保障する社会を実現することです。特に東海4県の多くの地域は、農山漁村、中山間地域です。いま、農林水産業が基盤産業となっていた多くの地域で、高齢化と人口減少がすすんでいます。第1次産業と関連産業を基盤産業として、安定した雇用と暮らしていける賃金が保障される雇用をつくりだしていくことは、日本の健全な発展にとっても極めて重要な課題だと考えています。
例えば山村地域では、この地域に豊富に存在する森林資源の活用を進めることで、林業や木材産業を振興し、そのことを通じて、山村地域に産業と雇用を生み出していくことが必要です。いま日本では、森林資源が本格的な利用期に移行する中で、外材利用から国産材を活用する変化が起きています。そうした中で、大規模工場も海岸部から内陸部に建設する動きがすすんでいます。
今回お邪魔した、中津川市加子母にある、森の合板協同組合は、日本で初めて山間地域につくられた大規模な合板工場です。いまでは全国で20か所ほど、山間地域で大規模化工場が操業していますが、その最初の工場です。今回、木下市議と地元の皆さんと一緒に見学をさせていただきました。
この工場は、地元木材・県産材を含めてすべて国産材を使って生産が行われています。年間で、丸太で10万立方メートルが使われています。これは岐阜県の年間生産量の3分の1に匹敵します。そして、合板で300万枚、住宅では1万棟に匹敵する量を生産している工場です。従業員は45名で、うち98%が地元採用で地元雇用にも貢献しています。工場を見学させて頂きましたが、合板に加工する木材の質も、地域によって違いがあるようで、刃の角度1つとっても高度な技術が必要とされるそうです。また、「ヒノキ100%の合板」製品の開発なども取り組まれ、新たな需要掘り起こしの挑戦がされています。こうした製品の開発によってつくられた素材を使って、付加価値を高めた新たな木製品が作られていけば、地域の雇用や経済にとっても新たな可能性を開くことにもつながります。
お話を聞いて感じたのは、地元で工場を稼働させる以上、地元に根付いて活動することが大事だ」という考えの下で、地元はもとより県内産材の活用、地元雇用、地元への税の支払いという点での貢献を大切にし、工場稼働を絶対に失敗しないという責任をもって運営がされているということです。
同時に、製品である合板を安定供給するためには、木材の安定的な仕入れが不可欠ですが、山林事業者の不足、木材の切り出しの経費等の問題から、需要に必要なだけの木材供給ができていない現状があることもお聞きしました。
お話をお聞きした後、合板が出来上がるすべての工程を直接見学させて頂きました。ありがとうございました。
合板工場を見学後、同市福岡で産廃計画がもちあがっている現地を木下市議、関係者の皆さんと視察しました。
計画予定地は、緑豊かなところで、細い生活道路をのぼった途中にありました。近くには民家もあり、予定地のすぐ下の地域では、地下水で飲み水を得ている地域です。ここに産廃が建設されれば、自然環境はもちろん、地下水を利用する住民に直接影響を及ぼしかねないところだと感じました。
この産廃計画は、しんぶん赤旗・東海北陸信越板でも紹介されましたが、いま裁判が闘われており、住民の皆さんの建設反対運動が沸き起こり、多くの署名も集まっているとのことです。中津川駅から福岡へ行く道ぞいは、付知川が流れ、鮎つりの旗があちこちでたっています。お水がきれいなところで、お豆腐の旗も各所に建てられていました。この地域に必要なのは、産廃ではなく、緑豊かな自然を次の世代にしっかりと受け継いでいくことだと思いました。
おはようございます。
いよいよですね。
安倍政権の暴走、政治の私物化を何としても止めなければ!