山県市議会議員の福井かずのりです。怒りに震えています。
子育て日本一をめざす山県市政に最大の汚点。児童養護施設の移転に地元自治会が反対署名を集めた。養護施設の子供がくれば学校が荒れるという理由だ。署名用紙には偏見に満ちた記述で人権問題が問われるもの。
私は山県市議会でこの問題を取り上げた。市の偏見を取り除く努力と受け入れを求めた。ほとんどの議員は見て見ぬふり。中川県会議員にも協力してもらい、県との交渉も行なった。山県市さんの問題です。と逃げの一手だった。
山県市委員会の発行する山県市民報でも取り上げ、全世帯の新聞折り込みもした。地元新聞も私の議会の一般質問を契機に初めて取り上げた。地域に向かっては、美谷学園が住民に説明をしないと批判して、事実は美谷学園の説明会開催の申し入れを拒否していた。
その後開催された住民説明会では賛成する意見が多く出され拮抗していた。署名を推進した中には地元の自治会連合会長もいた。ひどい話だ。署名数は子供も含まれていて、住民の18%にすぎないことも山県市の福祉課長と確認した。児童福祉法や国連人権擁護の立場からすれば、行政が住民の偏見を取り除く努力をすべきだか、反対推進に肩入れしていた様子もある。
子育て日本一をめざす山県市の、子育てしようとする子ども像が改めて問われる。市長の意見書の公開含めて、市議会で取り上げたい。本当に許せない気持ちだ。児童養護施設の子供たちに何の責任もないといいつつ、返す刀で反対署名を推進する。心ない推進派の人々は我が子だけを守ればいいのだろうか。
東北大震災では多くの孤児が生まれた。誰にでも起こりうることと思いをはせることが出来ない人々が住む地域に、誰も移住定住する人々はいないと思うのは、私だけだろうか。施設のお祭りにも参加させてもらった。あの笑顔の子どもたちにすまない気持ちにかられる朝日新聞の記事だった。諦めないぞ!