3月議会での請願への賛成討論

2019年03月20日 14時43分42秒 by

請願第一号 「本年10月からの消費税増税延期を求める意見書」提出を求める請願について

この請願について採択されるように、賛成討論をします。今回の請願の採択にあたって、今朝の新聞記事の産経とFNNの世論調査では消費税10%増税に反対すると答えた国民が53,5%、賛成41%、朝日新聞は反対が55%、賛成38%という結果が報じられていました。先日の毎日新聞も含め、反対が過半数をこえ、調査の度にその開きが拡大しています。

ところで今回の請願の内容と背景をみますと、

まず第1に、「消費税」という税制についての賛否を問題にしていない点です。議員の中には「消費税は反対」の人もあれば、「消費税は必要だ」という方もいます。そうした立場は別にして、今の経済情勢の下での「消費税10%の増税」をすれば、再び経済の悪化を招く恐れがあるため、増税を延期してほしいという請願です。

第2に、軽減税率によりポイント還元率が5段階にもなり、混迷をきたしているし、準備も大幅に遅れているという現実です。キャッシュカードは使わないというお年寄りの声が寄せられています。世論調査で10月からの税率やポイント還元に対応するレジなどの準備状況を聞いたところ、準備ができていない事業者が8割近くいることが分かったとの新聞報道もありました。まさに準備不足です。

第3に、「経済は上向いていて好調である」との10%増税の根拠が崩れてきたことです。経済見通しでは、毎月勤労統計の修正をすると実は経済はマイナス成長だということが判明し、今月に発表した内閣府の「景気動向調査」では、景気が下降局面に入ったことを政府自身が認めています。政府が言っていた戦後最長の好景気が、実はそうでなかったことも明らかになり、直近の世論調査でもアベノミクスの恩恵を受けていないという国民は8割を超えています。

以上の点をもとにして、「本年10月からの消費税増税延期を求める意見書」提出を求める請願について採択されることを訴えて、賛成討論といたします。

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