国道256号バイパスの整備について
この間、私は「県からの情報公開による議事録」などをもとに市議会で一般質問をし、山県市民報を発行してきました。しかしながらこれが、「正しくない情報を流した」かのように、9月市議会で吉田議員が取り上げ、市長答弁が「清流会だより第2号」(市議会の会派である清流会発行)に掲載されました。私の議会での一般質問は令和元年6月、12月、令和2年3月、6月、9月に行ない、議事録は市のHPでみられます。今回の清流会だより第2号の「市長答弁」の記事に関して「私の見解」を以下にまとめました。ぜひお読みください。
吉田茂広市議の質問
国は4車線整備の潤沢な予算を付けたにもかかわらず、2車線と狭くして、残りのお金を返すのか。
林市長の答弁
国への予算要求30億円は、あくまでも完成2車線整備の補助金。お金を返すようなことはない。(岐阜県に確認済み)
福井の見解
議会では「潤沢な予算は誰が言ったのか」と論争になったが、H30年5月7日の県の記録をみせたら今度は「お金を返すのか」に質問が変わった。「完成2車線整備の補助金」も当初4車線の30億円の補助金で、地元説明会で「4車線を2車線整備にすると工事費は約70%になると、市民の方の質問に県土木課長が答えました。
吉田茂広市議の質問
山県市が4車線と言えば、そのまま県が事業化するのか。
林市長の答弁
山県市が4車線の要求をしても、県は道路事業として完成2車線の計画で事業をすすめている状況で、そのような発言をすることはない。
福井の見解
県は協議の中で「市長から改めて要望が出されれば県としては暫定2車線、4車線化の方向で事業を検討し進める」と答え、すぐ別の企画監が「仮定の話にはお答えすることはできない」とのべました。「山県市が4車線の要求をしても」といって、市長が一度も本気で要求していないからです。11月13日桜尾・大桑自治会長への説明でも同様に述べました。中部地方整備局も「将来交通量を主な変更の理由としているが、当面、暫定形とし、東環開通後の状況をみてから判断することは考えないのか」(令和元年12月5日)と県都市政策課に述べています。
吉田茂広市議の質問
道路構造令によれば、この道路は4車線じゃないとだめなのか。
林市長の答弁
道路構造令によれば、将来交通量においても、完成2車線で十分な交通量となっている。岐阜県は、信号交差点の補正を行なうかは個々で判断すべきで、交差点設置により国道の交通を大きく妨げないのであれば、補正する必要はないと説明している。
福井の見解
道路構造令の解説には「基準値を示すのは困難であり、個々に判断すべきものであるが」と述べ、続いて「ごくおおまかには、信号交差点と非優先交差点の密度がおおむね2~3箇所/㎞以上といったところである」とし、「設計基準交通量に0.8を乗じた値を設計基準交通量とする」と明記されています。この計算で算出すると9600台/日になります。
吉田茂広市議の質問
都市計画を変更しなければ、事業を進めることはできないのか。
林市長の答弁
都市計画決定された4車線の道路に対し、道路事業において完成2車線で整備することは可能。事実、道路法に基づく一般国道256号の改良事業として位置づけられている。しかし、都市計画との整合性を図るため、2車線で都市計画変更を行ったうえで、道路事業の整備を進める。
福井の見解
道路法の上に「憲法である都市計画法」がある。だから「25m・4車線の都市計画を無視して道路事業は進められない」ので、県土木は昨年秋に工事を中止し、現在「都市計画を変更」してから国道256号高富バイパスの道路整備事業を進めることになっている。
吉田茂広市議の質問
美山はまた見捨てられるのか。
林市長の答弁
美山地域の方々に大変失礼なこと。一度も見捨てたことはない。
福井の見解
議会傍聴にみえた美山の方が、市長答弁を聞いて「美山はまた見捨てられる」と言われた言葉を「」付きで紹介しただけなのに、なんでこういう質問と答弁になるんでしょうか。