原発問題と「赤旗」

2011年03月18日 18時37分00秒 by

原発問題で、しんぶん「赤旗」の記事が注目されています。

3月16日、福島第1原発の安全装置を担当していた元技術者が、
外国特派員協会で「設計段階で津波を想定していなかった」と証言したことを赤旗が報じました。

六つの原子炉のうち五つの非常用炉心冷却装置などを担当した小倉志郎氏が
「1号機を米GE社から輸入したが、そもそも津波を想定しない設定条件だった。

2号機以降は日本で建設したが、1号機の設定がそのまま踏襲された。
津波で非常用電源が死に、安全装置が全く作動しなかった」と述べています。

また、福島第1原発などで使用されている原子炉について、
米国の専門家が約40年前から設計上の脆弱性を指摘していたことを
ニューヨーク・タイムズが15日報じたことを紹介。

日刊スポーツ(15日付)のコラムでは、「『安全』言い続けた人災」と題して
政府の姿勢を批判する一方、
日本共産党福島県委員会が2007年7月に東京電力への申し入れ文書を紹介。

津波による原発トラブルで「最悪の場合、冷却材喪失による過酷事故にいたる危険がある」として、
福島原発の耐震安全性の総点検を求めていたことを報じています。

政府の責任も東京電力の責任も問われますが、とはいえ、危機打開が最重要です。

日本共産党の志位委員長は、「専門家とともに技術者を総結集して緊急打開を」政府に申し入れました。


今週初め、佐久島へ行き島民への訪問。
今日の三河の海は静かだが、こんなやさしい海が牙をむいて襲い掛かってくる・・・ゾッとする。

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